おそるべし、野辺山ウルトラ
いよいよウルトラマラソン当日
前日に会場入りして受付後
下見を兼ねて車で(走ってではないですよ)
後半50キロのルートを偵察する。小海町から
県道をたどり北相木村、南相木村を経由して馬越峠そして川上村、野辺山へとたどる。軽く1時間半はかかる。ほとんど平坦なルートはなく
前半50キロの550m以上の上りと急降下の後にこんなコースが待ち構えているなんて。わかってはいたが、現地を目のあたりにして気分が暗澹となる。
会場に戻り、100キロに参加されるharukaさんと挨拶。今日は会場の駐車場で車中泊とのこと。
当日は3時起床、4時前には会場に到着するが駐車場は大混雑。
朝霧の中5時スタート。八ヶ岳中腹の1900m地点に向かう。ダートな林道でいたるところ小石がゴロゴロしていて走り辛い。でも、こんな山奥までしっかりエイドステーションが配置されていて心強い。ちなみにこの大会のエイドステーションは極めて充実しており、ほぼ5キロおきに設置されていてて、VAAMウオーターはじめ水、コーラ、お茶、コーヒー、紅茶、ココア(ビールは私設エイドにあったが)等の飲み物。飴や梅干、バナナ、オレンジ、そしてうどん、そば、オニギリ、味噌汁、おしるこ等々。
普段エイドにあまり立ち寄らない自分も、ほぼ全部に立ち寄ってしまう程であった。そのためロスタイムが1時間30分以上になってしまったが。
比較的スムーズに標高1900mの最高地点意到達。あとは下り中心と思っていたのだが、結構アップダウンが激しく足に来る。稲子湯でおしるこをいただき元気をもらい、松原湖、小海方面に一気に下る。
もうだいぶ足に来ていて、昨日下見で行った道に入るともう足が十分に動かない。さらに悪いことに
左足の小指のマメができてしまったようで、さらにつめ全体が痛む。58キロ地点の北相木村役場のエイドステーションで応急手当をするが、既に遅く痛みは取れず。ここで20分以上のタイムロスすっかり時間を食ってしまった。12時半に60キロ地点。ここからが未体験ゾーン。しかし足のだるさと爪の痛みで気勢は上がらない。これから先ひたすら上りが続く。
そして馬越峠手前の4キロで一気に450mの登り。50キロを過ぎると坂道では歩いている人の方が多くなってくるが、ここの上りは走っている人はほとんど皆無で
自分も最初1キロくらいで諦め、歩きに入る。ほかの上りは歩かないよう努めていたが。
峠には15時半到着。残り21キロ。川上村に降りるが、下りは
大腿部をはじめ下半身全体が固くなってしまい
踏ん張りが効かずペースアップができない。
どんどん抜かれながら川上村に下り、87キロのエイドステーションでうどんを賞味して、残り13キロに備える。90キロから先は野辺山まで半分以上が緩い上りになっていて身に堪える。ここでも殆どの人が歩いている。
これではウルトラウォーキングになってしまう。
最後の気合入れを兼ねて、なんとか頑張ってキロ7分位のスローランで登りきる。先ほど峠の下りで抜いていった人達をを、ここで抜き返す。
そして野辺山駅周辺をぐるっと一回りして、なんとか無事ゴールできた。ゴール周辺にいた人が皆でハイタッチしながら祝福してくれていて
最後は花道を走っているような気分になり、ぐっときてしまった。
足のケアや各エイドステーションに立ち寄ったこともありロスタイムが1時間30分以上になってしまったためゴールタイムは13時間24分(ガーミン計測では11時間41分)
自分の走りだけを見ると、50キロ以降は十分な走りができなかったが、最後の10キロは粘って辛うじて意地を見せる形になった。
それにしても今回のウルトラ、女性ランナーの強さが印象的であった。
50キロすぎても80キロすぎても安定したペースで軽い足取りで進んでいる人が沢山目についた。あと粘りというか・・やはり女性は強い!