二日目。<南岳小屋泊>～大キレット～北穂高岳～涸沢～上高地。

一晩中吹き荒れた風は一向に収まる気配もなく、おまけに深い霧に包まれた中で のスタートとなった。いよいよ大キレット！前日の槍のハシゴは単なる序章かと思えるようなナイフリッジの稜線を、吹き付ける強風に煽られながら、集中力を 途切れさせないように慎重に進んでいく。難所の長谷川ピークは、ガスに覆われていたのが却って高度感を感じずに済んでよかったかもしれない。その後に続く飛騨泣きと呼ばれる鎖場では、その名の通りこれでもかこれでもかと続くスリル感を味わった。長い岩場の急登ののちにやっと北穂高岳に到着。

ここから一気に 下った涸沢は、紅葉の見頃のピークは過ぎたものの、この山行の終わりを締めくくるように、まだまだ十分にそのスケールの大きさと美しさを湛えて待っていてくれた～！

お山のスキルアップにつながるとてもいい経験をさせてくださった湘南さんに感謝！同行の王子もいろいろと気を遣ってくれてありがとうね。来年は前穂高～奥穂高～涸沢岳～北穂高～南岳の穂高縦走、よろしくお願いしまっす！