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MacBook Air 狂想曲

今回のMacWorldの目玉はなんと言ってもMacBook Air。"Thinnovation"がキャッチコピーの世界最薄のノートブックパソコンである。展示会場内の体験コーナーは写真のようにものすごい人だかり。私も触れるまで15分近く待たなければならなかった。

MacBook Airを最初に見たときには、剛性と拡張性、そして、バッテリー駆動時間に不安を感じたが、いずれもさほど問題ないことが分かった。まず剛性であるが、硬く作るよりもむしろ軟らかく作ってあり、多少曲げても液晶に大きな負荷がかからないように、遊びを持たせた柔軟な構造になっている。また、拡張端子としては、右側面のI/Oドアを開けると、ヘッドフォンジャック(出力)、USB2.0、Micro-DVIの端子がそれぞれ1つずつ顔を出す。音声の入力はUSB2.0経由でやればよく、また、ディスプレイ出力への変換アダプタは無償でついてくるそうなので、たしかにこれだけの種類の端子を用意しておけば拡張性は問題ないと言える。次にバッテリー駆動時間であるが、4~5時間はもちそう。劣化した場合は、アップルストアに持ち込めば、部品代のみで交換してくれるとのこと。

さすがアップル、欲しくなるものを出してくる。日本人の仲間たちの間では概ね好評で、早速予約した人もいたようだ。ところが、である。翌日アップル社の株価は下がった。iPhoneに関して何ら新しい発表がなされなかったのが原因と考えられるが、MacBook Airにはそれをカバーするだけのインパクトがなかったとも言える。アメリカ人は、ノートブックパソコンの「軽薄」にはあまり価値を見出さないようだ。しかし、個人的には、MacBook Airの価値は「軽薄」よりも、マルチタッチ可能なトラックパッドにあると考えている。何本の指で操作しているかを感知するトラックパッドである。1本指で操作したときには、従来のトラックパッドと同じく、マウスの代替に過ぎないが、2本指で操作するとスクロールができる。縦や横だけでなく、斜めにも自由自在にスクロールできるので、とても使いやすい。そして、3本指で操作すると、ブラウザのバックボタンやフォワードボタンの代わりの操作をすることができる。ページや写真を繰るイメージだ。これも使いやすい。特に、最近個人的に購入した某社のWindowsノートPCのトラックパッドのスクロール機能がとても使いづらくイライラしていただけに、これだけでもMacに乗り換えたいと思ったくらいだ。早く他のパソコンでも採用して欲しいものである。

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