ちょっと 闘病中

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自己ベスト

「ランニングの科学」

今日は先週と同じ洗足池大回りコース6周。ウォームアップとクールダウンも含めて合計21km弱。

風は涼しいが陽射しは強いので、最初の5周は心拍数が150を越えないようにペースをコントロールしながら走り、最後の1周のみ心拍数を無視してペースを上げた。全体の平均ペースは遅いが、最後に上げられたので気持ちよく終わることができた。今週も目標達成できたこともうれしい。暑い中なりに走り込みができている。

さて、以前TommySegさんからご紹介頂いた『ランニングの科学』(ふじいのりあき著)を読んだ。著者紹介の「株式会社本田技研研究所で自動車の開発・設計に携わるエンジニア。さまざまなスポーツを独自の経験と視点、多角的な資料から科学的に分析し、楽しく実用へと導く伝道師。」(一部抜粋)に惹かれた。同類の匂いがする。

結論から言うと、文系の方、特に「数式は見るのも嫌」という方にはお勧めしない。理系の方や理論好きの方には是非一度読まれることをお勧めする。

本書の分析は基本的に「ホワイトボックス」解析の傾向が強い。すなわち、人体を機械としてとらえ、それをモデル化、数式化して表そうというものだ。正直に申し上げて、非常に複雑にできている人間の体に対して、このアプローチはチャレンジングである。まず、人間の体を(単純)モデル化するのは難しい。また、人によって体の作りや走り方は千差万別のため、仮にモデル化できたとしてもそのモデルは一部の人にしか当てはまらない恐れが強い。やはり、人体の場合は「ブラックボックス」解析(刺激に対する反応による解析)の方が適切であると言える。それでもホワイトボックス解析にチャレンジしたのは、筆者の機械系エンジニアとしての性(さが)だろうか。

だからといって、「読むに値しない」と断じるつもりは毛頭無い。むしろ、是非一読されることをお勧めする。理由は大きく2つある。まず、「参考」になるからである。視点は多岐にわたり、自分の考えを整理するためにも大いに役に立つ。そして、理論好きにとっては面白いからである。筆者は自分の肉体や友人を実験台にして、色々な実験をしている。残念ながら、その結果は必ずしも読者に当てはまるとは限らないのだが、その具体的な記述はドキュメンタリーのようで、読んでいて面白い。

残暑で走りたくないな~というときには、本書などでイメージトレーニングをされてはいかが?

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