☆20㎞LSD（166分）+10kmＰ走（46分）：

所属するボランティ団体主催の年末恒例イベント、イブラン＠皇居に参加。「障害のあるランナーに距離走の機会を」という趣旨で12年ほど前にスタートしたイベントで、私は今年で参加7年目。私が視覚障害ランナーの伴走を始めた本当に第一歩のイベント。しかも、ここで走れたことがきっかけ＆自信になり、私のランナー人生もスタート。まさに原点、このイベントだけは外せない。

今日は伴走予定だった全盲のＯさんが故障のため急きょ欠席となったので、結局、知的障害ランナーのＫくんの伴走を担当することに。視覚障害ランナーの場合は、伴走ロープをもって言葉でガイドしながら走るけれど、知的障害の方の場合はロープは使わず、前や横を走って、必要なときに声をかけながら一緒に走るだけ。ただし、人によっては全く話をしなかったり、逆に奇声を発したり、突如ダッシュしたり、立ち止まってしまったりと、コミュニケーションがとりにくい方もいるので、また違った配慮が必要になる。

今日のペアＫくんは一応、「5㎞25分、おしゃべりも多少可」と聞き、挨拶のときもちゃんと握手もできたけど、初顔合わせだったので、ちょっぴり緊張しながらスタート。走り出して、「今日はどれくらい走りましょうか？」と聞いたら、「走ってみないと分かりません」と言われ、また、スピードもキロ7～8分くらいと、聞いていたのよりはかなりゆっくり目。「今日は気分がのってないのかな。それとも体調が悪いのかな」と不安がよぎる。それでも、「走るのは好きですか？」と聞くと、「はい、大好きです」と答えてくれるし、しだいに朝乗ってきた電車や、駅で買ったお弁当の話などをしてくれたので、「Ｋくんの気分に任せよう」。ってことで、お天気もいいし、トコトコと並んで走る。ただ、狭い道で私が前に出て一列になると、Ｋくんが遅れがちになるので、注意が必要。1周目を約40分で走り、エイドで休憩。

2周目からはボランティアのＴさんも加わっての3人旅になった以外は、ペースもエイドでの休憩も1周目とほぼ一緒。3周目が終わったところで、ふだんからＫくんの施設で伴走ボランティアをしているというＮさんが、他の人の伴走を終えて私たちに加わる。Ｎさんによれば、「Ｋくんは今まで10㎞が最長距離」とのことで、この時点で自己記録更新！　Ｋくんに「まだ行ける？」と聞いたら、「うん」としっかりうなずくので、4周目に突入。さすがに上り坂では少し苦しそうだったけど、みんなで励まし続けると、結局、一度も歩くことなく20㎞を完走！　「おめでとう、新記録だね～」って声をかけたら、ちゃんとハイタッチしてくれて、私もガッツポーズ。Ｋくん、ありがとう～。この後、Ｋくんはお待ちかねのお弁当タイムに入っちゃったので、あとは担当の介護士さんにお任せして、私はここでお役御免。

この時点でスタートから3時間。イベント終了までは、あと1時間。イベント責任者のＭさんに報告すると、「お疲れ様」と言われたので、お言葉に甘えてここからは自己練習。キロ８分に慣れた身体には、走り出しのキロ5分は堪えたけど、なんとか平均4分40秒ペースできっちり2周、10㎞完走できたので、私も○！

そうそう、途中でdbのミカエルさんとRORYさんにバッタリ遭遇。他にも、お久しぶりのＫちゃんや、福岡国際明けのPさんとも再会。今年もいい1日になりました。やっぱりイブランは外せないな♪