穂高~槍ヶ岳縦走 2日目
2日目 朝4時に起床 熟睡できたが、何となく息苦しい感じは残る。東の空が赤く染まり始めている。
支度をして山頂に。風もなく穏やか。5時10分に常念岳の右側から御来光。見届けて槍ヶ岳に向かって出発。
いきなり大キレットの急降下。大キレットを通過するのはこれで4回目。北穂高からが1回。南岳空からが2回。難度はやはり北穂高の下りという点で、北穂側の方が高いかもしれない。とにかく忍び足でゆっくりとバランスを保ちながら降りる。すれ違う人は少なかったが結構ヘルメットを装着している人が多かった。落石に備えてのことだろう。350mほど下りきったあとは南岳への登り返しが300m程。これは相当にきつかった。相変わらず息切れがひどい。
なんとかキレット越えを終え南岳山頂で大休止&朝食。その後も何度も登り返しに苦しめられながら槍ヶ岳の肩の小屋に到着。お盆明けの平日にもかかわらず、テントサイトや小屋周囲は賑わっていた。渋滞は無いようなので、急ぎ山頂に向かう。結構な急斜面で長い梯が垂直に近い状態でかけられてあり、これは渋滞の時は大変であることは容易に推察できた。24年ぶりだがその時はこんなに梯子はなかったような気がする。あいにくガスがかかってしまい展望には恵まれなかったが
北穂高から出発の5時間30分後の10時45分に山頂到着(ガーミン計測では3時間40分)
おっかなびっくりで梯子を降りたあとは、標高3000mの肩の小屋から1100mの新穂高温泉までの14キロをゆっくりとトレイルランしていく。因みに今回の山ではトレイルランナーらしき人は皆無であった。足は最後まで持ってくれたが後半は暑さが厳しくなり2Lのハイドレーションの水も途中で空になってしまった。しかし頑張って最後の5キロはジョグペースまで上げることができた。ひざの痛みもなし。14時30分に新穂高温泉に無事到着
肩の小屋から3時間20分(ガーミン計測で2時間51分)大体通常のコースタイムの半分の速さで降りてこられたことになる。ただ、到着後は車の置いてある鍋平高原まで登る気力はなく、200円払ってケーブルカーを使ってしまう。無料の露天風呂荒神の湯で一浴後帰途につく。
穂高の稜線での息苦しさに苦しめられたが、下山で頑張れたことは自信につながった。筋肉痛もさほどではない。もう少し体調がよかったら南岳~槍の肩の小屋あたりまでならトレイルランを楽しめたと思う。ちょっと残念ではあった。あと、縦走路での転倒がなかったことと落石の誘発をしなかったことは、当然のことかもしれないが良かったと思う。