湘南オヤジ さんのランブロ

湘南オヤジ

性別
年齢52歳
身長171.0cm

湘南地方に住む中年オヤジです。
登山のためにやっていたランニングですが、
今や手段と目的が逆転してしまい、マラソンにはまっています。
職場の同僚が、Foreranner405を、皆に見せびらせかて喜んでいるのに刺激され、廉価モデルの110を購入してしまいました。
ますます「走らなくては」という、強迫観念が強くなりそうですが、けがに気をつけながら、といってもすでに左ひざを痛めていますが、コツコツと走り続けていきたいと思います。

今後の予定

自己ベスト

穂高~槍ヶ岳縦走 1日目

ハセツネのトレーニングを兼ねた1泊2日の穂高~槍ヶ岳縦走を敢行。

標高1100mの新穂高温泉をスタート。白出沢~穂高岳山荘~涸沢岳~北穂高岳(小屋拍)~大キレット~南岳~槍ヶ岳~槍平~新穂高温泉という周回コース32キロ。

トレイルランは下山の14キロ。それ以外は速足登山ということに、というか穂高の稜線でのトレランは一部を除いて不可能。速足登山であっても絶対にに落石を起こさない歩行技術が不可欠。

装備はハイドレーションの水が2リットル 雨具 着替え 防寒具 ヘッドライト 行動食 非常食・・切り詰めたつもりだが9kgになってしまう。コンロは今回は持参せず軽量のコッヘルのみ。シューズは、通常のトレランシューズにしようと思ったが穂高の岩場で足を痛める危険もあるので、今回は軽登山靴のメレルのカメレオンを履いていく。

朝4時過ぎに出発。9時過ぎに新穂高温泉の深山荘の無料駐車場に到着。しかし既に満車で係の人に,この上にある鍋平高原の駐車場に回るように案内される。スタート地点より標高が150mほど高い地点(ここはガラガラ)に車を置き。本来のスタート地点まで登山道を15分ほど急降下。想定外のことでいきなり疲れる。

予定より30分ほど遅れて新穂高温泉をスタート

最初5キロほどの林道の上りは快調に1時間ほどで進む。白出小屋からは登山道。白出沢出合からは切れ落ちた岩切道をよじ登りながらぐんぐん高度を上げていく。そして樹林帯の急登を抜けるとガレ場に飛び出す。ここらで標高2300m位か。ここからは3000mの穂高岳山荘まで我慢の登り、幸いにして曇っていたので涼しいくらいだったが、晴れていたら時間的にも強烈な日差しに苦しめられながらの登りになっていたであろう。下山している人はちらほらいたが、登っている人は下から見上げている範囲で一人だけ。信州側の涸沢に比べると格段に静かである。少し雨が降ってきたりもするが14時30分、ちょうど4時間30分で穂高岳山荘到着(ガーミン計測では3時間45分)

ここから北穂高に向けての縦走路は距離こそ2キロ足らずだが険しい岩場のアップダウンが続くため2時間はかかる。2000m以上を登りきった身にはかなり堪える。気圧も3000mだと下界の3分の2程。息切れが強くなりここからは遅々として進まず。特に涸沢岳の急な下りは緊張する。ちょっとバランスを崩すと数十メートル下に転落という箇所も多い。タイムは度外視してとにかく石だけは落とさぬように静々と進む。突然ガスが晴れて来し方を振り返るとなんとも凄惨な岩峰が突然現れ、ちょっとゾクットする。とても苦しかったが北穂高の最後の登りに耐え16時40分に北穂高小屋に到着(ガーミン計測で5時間33分・累積高低差は2497m)よく頑張ったが。息苦しい感じはおさまらない。軽い高山病か。北穂高小屋に宿泊するのは実に18年ぶり。こじんまりとした小屋だが極めて清潔で食事も美味しい。従業員も若い女性をはじめ暖かく、大変居心地が良い。特にトイレの綺麗さは特筆もの。おかげで消灯後朝の4時までぐっすりと休むことができた。

コメント

10時 新穂高温泉を出発 駐車場満車のハプニングでこの上の鍋平高原からここまで急降下する羽目に。初っ端から大汗

10時 新穂高温泉を出発 駐車場満車のハプニングでこの上の鍋平高原からここまで急降下する羽目に。初っ端から大汗

白出沢の急登が始まる

白出沢の急登が始まる

足下には崩落した雪渓が

足下には崩落した雪渓が

果てしなく続くガレ場の急登 ルートもわかりにくい

果てしなく続くガレ場の急登 ルートもわかりにくい

14時30分 標高3000mの穂高山荘に到着 時折雨が ここに泊まりたい衝動に駆られるがあと2時間頑張って北穂高へ

14時30分 標高3000mの穂高山荘に到着 時折雨が ここに泊まりたい衝動に駆られるがあと2時間頑張って北穂高へ

標高3103m 涸沢岳 なんとか2000m登りきったがこのあとは北穂高までアップダウンの激しい岩稜が続く

標高3103m 涸沢岳 なんとか2000m登りきったがこのあとは北穂高までアップダウンの激しい岩稜が続く

北穂高方面 距離は2キロ足らずで近くに見えるが危険地帯のアップダウンが多く2時間はかかる

北穂高方面 距離は2キロ足らずで近くに見えるが危険地帯のアップダウンが多く2時間はかかる

涸沢岳の下りを振り返る バランスを崩すと容易に転落する箇所も多く毎年のように事故が起きている。

涸沢岳の下りを振り返る バランスを崩すと容易に転落する箇所も多く毎年のように事故が起きている。

殺伐とした岩場にも可憐な高山植物が咲き乱れる トウヤクリンドウ

殺伐とした岩場にも可憐な高山植物が咲き乱れる トウヤクリンドウ

ウサギギク&オヤマノエンドウ

ウサギギク&オヤマノエンドウ

奥穂高岳を振り返る

奥穂高岳を振り返る

涸沢岳方面を振り返る 西陽が眩しい

涸沢岳方面を振り返る 西陽が眩しい

北穂高の岩稜

北穂高の岩稜

ドーム下部の急なな鎖場 濡れると極めて滑りやすく、30年前ここの下りでスリップして肝を冷やしたことがある

ドーム下部の急なな鎖場 濡れると極めて滑りやすく、30年前ここの下りでスリップして肝を冷やしたことがある

16時40分 標高3106m 北穂高山頂 後半の縦走は苦しかったがよく頑張った。

16時40分 標高3106m 北穂高山頂 後半の縦走は苦しかったがよく頑張った。

標高3100m地点に立つ北穂高小屋 昭和23年建立 当時はヘリコプターもなく資材は全て人力により麓よりかつぎ上げたという。時には130kgにもなる丸太もあったという。その時の中心になった人が小山義治氏(故人) 氏の著書「穂高を愛して20年」にその時のことが書かれている。現地に行くとわかるがこのような険しい場所によくぞ・・と感動してしまう。思わず小山氏が住んでいた松本市の方向に手を合わせたくなる。

標高3100m地点に立つ北穂高小屋 昭和23年建立 当時はヘリコプターもなく資材は全て人力により麓よりかつぎ上げたという。時には130kgにもなる丸太もあったという。その時の中心になった人が小山義治氏(故人) 氏の著書「穂高を愛して20年」にその時のことが書かれている。現地に行くとわかるがこのような険しい場所によくぞ・・と感動してしまう。思わず小山氏が住んでいた松本市の方向に手を合わせたくなる。

食事も心がこもったもの 生野菜のサラダがことさら有難い ご飯味噌汁はおかわり自由

食事も心がこもったもの 生野菜のサラダがことさら有難い ご飯味噌汁はおかわり自由

食事の写真の後に何事だ!と叱られそうだが北穂高小屋のトイレのあまりの綺麗さに衝動的にシャッターを押してしまった。3100mの高所でこんな綺麗なトイレ。冥界の小山氏もきっと喜んでおられるだろう。

食事の写真の後に何事だ!と叱られそうだが北穂高小屋のトイレのあまりの綺麗さに衝動的にシャッターを押してしまった。3100mの高所でこんな綺麗なトイレ。冥界の小山氏もきっと喜んでおられるだろう。