穂高~槍ヶ岳縦走 1日目
ハセツネのトレーニングを兼ねた1泊2日の穂高~槍ヶ岳縦走を敢行。
標高1100mの新穂高温泉をスタート。白出沢~穂高岳山荘~涸沢岳~北穂高岳(小屋拍)~大キレット~南岳~槍ヶ岳~槍平~新穂高温泉という周回コース32キロ。
トレイルランは下山の14キロ。それ以外は速足登山ということに、というか穂高の稜線でのトレランは一部を除いて不可能。速足登山であっても絶対にに落石を起こさない歩行技術が不可欠。
装備はハイドレーションの水が2リットル 雨具 着替え 防寒具 ヘッドライト 行動食 非常食・・切り詰めたつもりだが9kgになってしまう。コンロは今回は持参せず軽量のコッヘルのみ。シューズは、通常のトレランシューズにしようと思ったが穂高の岩場で足を痛める危険もあるので、今回は軽登山靴のメレルのカメレオンを履いていく。
朝4時過ぎに出発。9時過ぎに新穂高温泉の深山荘の無料駐車場に到着。しかし既に満車で係の人に,この上にある鍋平高原の駐車場に回るように案内される。スタート地点より標高が150mほど高い地点(ここはガラガラ)に車を置き。本来のスタート地点まで登山道を15分ほど急降下。想定外のことでいきなり疲れる。
予定より30分ほど遅れて新穂高温泉をスタート
最初5キロほどの林道の上りは快調に1時間ほどで進む。白出小屋からは登山道。白出沢出合からは切れ落ちた岩切道をよじ登りながらぐんぐん高度を上げていく。そして樹林帯の急登を抜けるとガレ場に飛び出す。ここらで標高2300m位か。ここからは3000mの穂高岳山荘まで我慢の登り、幸いにして曇っていたので涼しいくらいだったが、晴れていたら時間的にも強烈な日差しに苦しめられながらの登りになっていたであろう。下山している人はちらほらいたが、登っている人は下から見上げている範囲で一人だけ。信州側の涸沢に比べると格段に静かである。少し雨が降ってきたりもするが14時30分、ちょうど4時間30分で穂高岳山荘到着(ガーミン計測では3時間45分)
ここから北穂高に向けての縦走路は距離こそ2キロ足らずだが険しい岩場のアップダウンが続くため2時間はかかる。2000m以上を登りきった身にはかなり堪える。気圧も3000mだと下界の3分の2程。息切れが強くなりここからは遅々として進まず。特に涸沢岳の急な下りは緊張する。ちょっとバランスを崩すと数十メートル下に転落という箇所も多い。タイムは度外視してとにかく石だけは落とさぬように静々と進む。突然ガスが晴れて来し方を振り返るとなんとも凄惨な岩峰が突然現れ、ちょっとゾクットする。とても苦しかったが北穂高の最後の登りに耐え16時40分に北穂高小屋に到着(ガーミン計測で5時間33分・累積高低差は2497m)よく頑張ったが。息苦しい感じはおさまらない。軽い高山病か。北穂高小屋に宿泊するのは実に18年ぶり。こじんまりとした小屋だが極めて清潔で食事も美味しい。従業員も若い女性をはじめ暖かく、大変居心地が良い。特にトイレの綺麗さは特筆もの。おかげで消灯後朝の4時までぐっすりと休むことができた。