みちのくひとり旅 その1 白神山地
久しぶりに連休が取れたので、東北方面に出かける。大人の休日倶楽部会員限定。JR東日本全線の新幹線、特急を含め13000円で4日間乗り放題という期間限定の切符を発売していたので購入。
なかなか目的地が定まらなかったが、どうせ行くならと青森までの指定券を購入。白神山地を目指すことに。21日の昼前に出発!
嬉しいことに新型のE5系のはやてに乗車出来た。
非常に快適で、青森までわずか3時間30分!ウトウトしていたらもう八戸を出ていた。学生時代はどんなに早くても8時間、夜行列車で12時間かかっていたのに・・・。
やませの影響かかなり冷え込む。弘前からローカル線の五能線に乗り込み、ウェスパ椿山というところで降りてコテージ風の宿舎で1泊。
ひなびた津軽海岸にはちょっと似つかわしくないと感じたが、浴場から眺める日本海の眺めは実に素晴らしかった。
22日は雨は上がっていたが、白神山地は深いガスの中。海抜0の登山口から標高1232mの白神岳山頂を目指す。展望のきかない急な登りが続くが、2時間半ほどで山頂に到着。1200mほどの高さなのに、高山帯の2500mあたりででよく目にする高山植物がちらほら咲いている。登山者も数人にあった程度で静かな山である(世界遺産登録の地にある山塊なのだが)
ここまでの9キロは快調に来たのだが、この先十二湖に向かう10キロにわたる縦走路。
道も荒れていて足場も悪い上、ぐっしょり濡れた薮で覆われている場所が多い。急傾斜では何回も転倒しひやりとする。雨が降ることはなかったが、ずぶ濡れの泥だらけになりながら必死にアップダウンを繰り返し、3時間かけてなんとか十二湖に下山。トレランどころではなかった。至るところ巨木が倒壊していて道を塞ぎなかなか進めない箇所も多かった。というかトレースがあるだけでもありがたいと思えという感じ。北アルプスやヒマラヤなどに行った経験豊富な人が、1000m級の無名の山で、コースを誤り遭難しかけたという話を耳にするが、まさに今回それを地で行きそうな勢いであった。本当に山を舐めてはいけない。転んだ時にサイドポケットに入っていたデジカメの打ちどころが悪くそのまま御臨終に・・(涙)
ほうほうのていでバス停に戻ると、そばにいた白神のガイドらしき女性曰く、「あそこは熊が多く出没するところだけど会わなかった?」(恐)
その後、ウェスパ椿山に戻り一浴。冷えきった体を温める。秋田に向かう予定だったが、次の列車は3時間後ということで、日本海を眺めながらのんびりと過ごす。本当に精神的に疲れた1日であった。白神岳は天気が良ければもう1度リベンジしたいが、あの十二湖までのコースは・・ちょっと・・・。