ちょっと 闘病中

今後の予定

自己ベスト

富士登山

富士登山競争のエイドを兼ねて富士山に登った。

富士登山競争は、舗装道を走る前半11.4kmと登山道を走る後半9.6kmからなる。今回は、その「後半」の馬返しから山頂までのコースを登山し、少し下山して8合5勺の御来光館に宿泊、翌日御来光を拝んでから6合目まで下山し、そこでエイドをする予定であった。

23日の馬返し付近は小雨とも霧ともつかない天気。若干肌寒く感じられたが、湿度が高いためか、少し歩いただけで汗がしたたってくる。結局、1合目で、半袖Tシャツ1枚になってしまった。滅多にトレイルランをしないので、森の中を歩くのは新鮮。空気と鳥の鳴き声と風景を楽しみ、時々写真を撮りながら、6合5勺までは、1合あたり20分のイーブンペースで気持ちよく登ることができた。そこで早めの昼食を済ませ、さらに上に。ここからは木が生えていないため、風や陽射しの影響をモロに受けやすいが、幸いこの日は無風で、しかも周りは雲に囲われていたため、景色は悪いが登山をするには絶好のコンディションであった。それでも、高度だけはいかんともしがたい。空気が薄くなるため、動悸がだんだん激しくなり、手が緑色になってくる。こうなってくると、ペースを落とし、体を順応させながら、ゆっくりゆっくり登らなくてはいけない。富士登山競争を過酷なものにしているのは、この低酸素状態でのレースであるということを否応無しに実感させられる。でも、頑張ればそれなりの報酬が与えられるものだ。8合目を過ぎた辺りで雲の上に出て、足元は見渡す限りの雲海である。妙な浮揚感を感じ、そのまま身を投げ出せば、雲海の中を泳げそうな気がしてくる。直射日光が照りつけているが相変わらず無風の絶好のコンディションのため、このまま一気に頂上へ。残念ながらお鉢巡りをする時間はなかったが、火口をのぞいて8合5勺の御来光館まで下山した。火口は意外と小さかった。

御来光館は満員で、一人分のスペースは50cm×170cmしかない。寝返りもうてない。しかも困ったことに、頭と足元に仕切りがあるため、身長が170cm以上の人は足を伸ばして寝られないのだ。仕方がないので、膝を立てて寝たが、途中で足が攣ってしまい、ちゃんと眠ることができなかった。

翌日(24日)は、前日(23日)の穏やかな天候が嘘のように、暴風雨。もちろん御来光など望むべくもない。「これだったら、山頂までのレースは中止になる可能性が高いな。そうなると、エイドは必要なくなるな」と思うのだが、下界とうまく連絡が取れず、仕方なく、エイドの時間に間に合うように、嵐の中、下山を開始する。瞬間最大風速は秒速20mぐらいあったのではないだろうか。とにかく遭難だけは避けなければならない。下山道を外れないように、そして道を間違わないように、それだけを注意して慎重に下りる。案の定、山頂コースは5合目までで打ち切り。エイドは中止。9年ぶりの事態だそうだ。

山頂コースの5合目のゴールを見届けてから下山。無事馬返しに戻り、吉田のうどんを食べている間に太陽が顔をのぞかせた。富士山は相変わらず雲の中であったが。

本日(25日)、両腿がパンパンの筋肉痛。2日間、良いトレーニングになったので、今週末はまたランニングはお休みします。

コメント

9合目の鳥居の柱には、お賽銭が差し込まれている。

9合目の鳥居の柱には、お賽銭が差し込まれている。

5合目までは森の中の登山道を登る。石畳と階段で整備されているが、石畳は濡れると滑りやすいので注意。

5合目までは森の中の登山道を登る。石畳と階段で整備されているが、石畳は濡れると滑りやすいので注意。