雨の白樺湖〜美ヶ原 往復50キロトレイル
9月の上州武尊トレイルに向けての
1泊2日の強化練習
今回は美ヶ原と北八ヶ岳という贅沢なコース
標高1500〜2500mの高地を中心に走るので
心肺機能の強化にもつながる。
過去に美ヶ原の80キロの部に2回出ているので
今回は白樺湖から美ヶ原まで
往復50キロのトレイルを敢行。
広大な霧ヶ峰や美ヶ原を走れる素晴らしいコースだが
300m級のアップダウンが4箇所あり
その往復となると結構、厳しい
さらにこのコース、急斜面の泥濘も随所にあり
降雨後は極めてスリッピーな場面も連続する。
白樺湖スタートは7時40分と少し遅れる。
気温は17度、曇りだが時々、日もさす。
車山への緩やかな斜面をゆっくりと登り
八島ヶ原湿原へ。
木道は観光客やハイカーの迷惑になるので
早歩きで抑える
10キロ地点を過ぎたあたりから
本降りの雨となり雨具を着用
1000m以下くらいの山なら着用せずに行ける自信はあったが
2000m近い稜線を行く上風も強くなっていたので
迷わず着用。
この雨の中後あと40キロに渡り
7箇所のきついアップダウンを越えていかなくてはならないのかと
気が重くなるが、山岳適応能力を高めていくための練習も兼ねているので
鷲ヶ峰に向かう。和田峠を過ぎ三峰山の登下降ではドロドロの
スリッピーな急斜面が連続する。
過去2回の大会で経験済みだが、やはり厳しいことには変わりない。
三峰山山頂付近では強風と雨により手がかじかみ
メガネも曇りなかなか進めない。
何回かスリップしそうになりながら扉峠に降りる。
そして茶臼山への標高差350mの急登で息が切れてしまう
23キロ地点の茶臼山を経た後はやっとの思いで
美ヶ原に到着。深い霧で視界が無く方向感覚がおかしくなりそう
いたるところで放牧された乳牛。足元は牛の糞だらけ。
王ケ頭までと思ったが時間がなくなってきたので
美しの塔で引き返す
その後も、三峰山、鷲ヶ峰の急な登り返しに苦しみ
行程は進まず。42キロ地点の
八島ケ原湿原まで戻った時はすでに18時。
後10キロほどだがまだ緩い登りが続く
天気は一向に回復する様子は無く
誰もいない広大な草原を一人寂しく
トボトボと進んでいく。平坦なトレイルも
岩が滑りやすく、泥濘も多くてあまり走れない。
白樺湖まで、後3キロほどのところで
ヘッドライトを使うことに。
結局スタート地点にたどり着いたのは20時近く
宿に入ってもあまり食欲もわかず
ビールもほろ苦い
美ヶ原の泥濘トレイルには過去2回苦しめられて
承知はしているのだが、やはり一人ということもあり
メンタル面で負けてしまったところがあるのかもしれない。
もっと雨や泥濘を楽しめるくらいの心の余裕を持たないと
適応力を上げることは難しいと思う。