山田昇 メモリアルカップ120 ①
今年で3回目を迎える 通称 上州武尊スカイビュートレイル120の部に参加。公称は120となっているが実際には129キロという。
自分自身はロングトレイルは70〜80キロのハセツネと美ヶ原が2回づつとおんたけの100キロトレイルが1回。ウルトラマラソンは6回の経験はあるが。100キロ以上のトレイルは初めて。
日本屈指の難コースとも言われ累積標高も9000m以上。過去2回の完走率も52〜53%。
鏑木さんの話では、このレースを完走できれば日本だけでなく、世界のどの大会に出ても完走できるというお墨付きのもの。
自分には完走は難しいと思ったが、年齢のことを考えると今しかないと考え、UTMFの落選後に思い切ってエントリー。試走も2回に分けて実施。
大会前日は、一緒に参加するビリ&JIFU夫妻とペンション座光寺に宿泊 JIFUちゃんは今回はボランテイアで参加。
なお、今回は長時間の測定が可能な920のウルトラトラックモードを使用した。しかし、距離表示やラップ表示がめちゃくちゃで、なんとバッテリーが切れた89キロの所が117キロになってしまっている。標高も200m近く低く表示されることも。肝心のバッテリーも40時間持つとされているが、今回は23時間ほどでアウト。今後このモードは使用することはあるまい。そのあとはザックに忍ばせていた310でカバー。
当日は2時半起床。おにぎりをいただき、座光寺さんの車で会場まで送っていただく。出走者も600人程度なので比較的ゆったりとしている。
天候は曇り。少し生暖かい。明日は終日雨予報。
5時スタート。最初2キロはロード。その後緩やかにトレイルに入っていく。参加者のレベルは極めて高く緩い登りは皆ほとんど走っている。まだ体が温まっていないのでとても苦しい。10キロ手前で激登下降。
13キロ地点の第1エイドには6時50分。ここから標高2000mの剣ヶ峰までは急登の連続。呼吸を整え水分補給をしっかりしながらノンストップで突き進む。剣ヶ峰には8時40分。予定より20分早着
ここから標高差1000mの急降下。渋滞によるタイムロスを覚悟していたが、比較的スムーズに流れ、危険地帯を越えたあとは緩やかに宝台樹に降りていく。
第2関門の宝台樹スキー場には10時20分到着。2時間以上の貯金が。ここからはゲレンデの登り。そのあとは武尊神社に戻り、武尊山の尾根に取り付く急登の連続。尾根に出て山頂に向かうが、一般ルートの急な鎖場での渋滞を避けるためにトレラン用の新ルートを進む。しかしこのルート、極めて急で滑りやすい路面が連続。体力を奪われる。
武尊山山頂には14時。先行していたビリちゃんに追いつく。その後2人で武尊牧場まで下降。武尊牧場ではうどん、豆腐、もろきゅうなど塩気の多いものをたくさん取る。
武尊牧場からはしばらく林道をたどったあと岩鞍スキー場とかたしなスキー場のゲレンデの登下降。片品のエイドではコーンスープをいただく。
ヘッドライトを装着して次はオグナ武尊スキー場へ。66〜69キロ周辺の急なアップダウン、トラバースに苦しみながら、オグナ武尊スキー場のゲレンデを登りきり急降下。なんとか日付の変わる前にオグナスキー場へ。ここで座光寺さんとJIFUtちゃんのサポートを受ける。余り食欲がなく味噌汁を一杯飲んで出発。再び急登のあと、極めてスリッピーな急斜面のトラバース。手掛かりも殆どなくこの時ばかりは危険を強く感じる。ぬかるみのトレイルのあとは、一旦車道に出て赤倉林道へ。このころは単走状態が多く、おまけに熊鈴をエイドに忘れてしまったようで、熊出没の恐怖に耐えながら真っ暗な林道を進む。睡魔も襲ってきてライトに照らされた石や葉っぱが、人の顔に見えてしまう。
2時40分に赤倉林道のエイドに。若いスタッフな方達は極めて元気で、声かけをしてくれている。冷えるようでストーブが。自分はだいぶぐったりしてしまいコンソメスープを飲みながら少しうたた寝。3時前にスタート。足が重く緩やかな下りなのに走れない。それより眠気が強い。
川のせせらぎが人の声に聞こえたりする。このあたりで920バッテリー切れ。車道に出て少し座り込む。スタート後初めてスマホを覗くと座光寺さん、のびえさん、Namiちゃんらの応援メッセが・・。
2時間ほどの貯金があるので、ゆっくり行ってもなんとか行けそうなので4時過ぎにリスタート。以下は310に引き継ぎ12日の記録へ