湘南オヤジ さんのランブロ

湘南オヤジ

性別
年齢59歳
身長171.0cm

湘南地方に住む中年オヤジです。
登山のためにやっていたランニングですが、
今や手段と目的が逆転してしまい、マラソンにはまっています。
職場の同僚が、Foreranner405を、皆に見せびらせかて喜んでいるのに刺激され、廉価モデルの110を購入してしまいました。
ますます「走らなくては」という、強迫観念が強くなりそうですが、けがに気をつけながら、といってもすでに左ひざを痛めていますが、コツコツと走り続けていきたいと思います。

今後の予定

自己ベスト

UTMF振り返り(ネチネチと)

令和元年 なんか年が明けた正月のような気分だ。

風邪をひいたようだが疲れもだいぶ取れたので

海岸線ジョグ。気になっていた右臀部の痛みは

全く生じることなく一安心

10キロも過ぎると流石に両大腿部に疲労感が生じ始め

13キロで終了。

 

さて、いつまでも終了してしまったUTMFのことを

ネチネチと振り返るのはどうかと思うが

今後のことを考えきちんと記録に残しておくことも大切なので

最後の振り返りをしたい。

①スタート〜W1粟倉(16キロ地点)〜A1富士宮(23キロ地点)

粟倉までは下り基調の林道。ここは水たまりなどで少し渋滞

粟倉から少し進むとトレイルに入る

昨年はトレイルに入る直前の流れが滞ったがそれ以降はほぼ流れて

1時間少々でA1富士宮に到着していた。

しかし、今回は渋滞により倍の2時間少々。

前半抑えて、トイレタイムなどで粟倉を通過したのが

スタートから2時間過ぎ。昨年より20分以上の遅れ。

結果的にこれが大きく響いたようだ。

何故なら、その25分ほど前に粟倉を通過したラン仲間のNさんは

1時間少々で富士宮に到着している(昨年の自分とほぼ同じ位のタイム)

やはり後のことを考え最初の16キロ。もう少し上げておくべきだった。

②A1富士宮〜A2麓

富士宮から7キロほどロードを進み。31キロあたりから登山道に入る。

標高差800mくらいを一気に登り天子ケ岳へそこから縦走路に入り

熊森山を目指す。熊森山の基部からは泥濘みの急登が始まりタイムロス

熊森山には21時30分到着。

そして熊森山から林道までの約2キロ 標高差400mほどの急降下

急斜面のひどい泥濘みが続きほとんど麻痺状態

じっと我慢して1時間半程かけてやっと林道へ

時刻は23時を過ぎている。

この後は長い林道を下りトレイル、ロードを緩やかに登り返す

結局0時29分A3麓に到着。

A2から8時間19分(昨年は6時間32分)

トータルで12時間19分(昨年は9時間24分)

制限時間の10分前にゴールした昨年より3時間近くの遅れ

この後はしばらくは大きな登りはないとはいえ

後半の復調があったとしても敗色濃厚。

③A2麓〜A3本栖湖(12キロ)

途中竜ケ岳を越えていくが関門時間は比較的ゆるい

雨は降り止まず寒さが身に応える。ここでも渋滞こそなかったが

竜ケ岳を挟んでの泥濘みがひどい

特に下りでは足を取られてしまい遅々として進まず。

結局遅れを取り戻すことなく

A3本栖湖には5時41分到着。天候は回復傾向。

関門閉鎖は6時20分とまだ少し時間はあるが

この先のことを考えるとすぐにスタートしなくてはいけない

トイレだけ済ませて5時55分スタート

④A3本栖湖〜A4精進湖(13キロ)

A4の関門は9時50分。

前半9キロは本栖湖周辺のアップダウンの多いトレイル。

このトレイルが今までみたいに泥濘みだらけだったら

精進湖でタイムアウト間違いなしだが

なぜかこのコースは泥濘みは全くなく一転して快適なトレイル

少し息を吹き返し、駄目であっても行けるところまでと奮起

今までの渋滞やぬかるみによる遅延で昨年の同じ箇所よりは

足が残っていたようで、結局A4精進湖には関門閉鎖の43分前に到着

この区間は3時間12分と初めて昨年のタイム(3時間36分)を上回る

⑤A4精進湖〜A5勝山(17キロ)

A4ではドロップバックの荷物を受け取れ、シューズの交換も予定してい

たが、時間がないので食料の積み替えだけで9時23分スタート。

次の関門の勝山の関門閉鎖は12時50分。昨年のタイムを超えないと

関門アウト。前半は登り基調のロードが5キロ以上続く。

ここを走らないと間に合わないことはわかっているので

必死のパッチで頑張る。と言ってもキロ6〜7分台で一杯一杯だが

富士氷穴からはトレイルに入る。後2時間20分ほど。

林道トレイルのような箇所が多いが最後の足和田山は結構急。

足和田山からは厳しい急降下。幸い泥濘みはなかったが

衝撃が全身に突き刺さる。関門閉鎖の20分程前にロードに降りる。

ここからA5まで1キロほど。

エイド手前で、誘導のボランテイアをされていた

ラン仲間のK子さんに檄を飛ばされ

関門閉鎖9分前12時41分にA5勝山に到着

この区間は3時間18分。昨年のタイムは3時間31分。

⑥A5勝山〜A6 忍野(19キロ)

この区間はロードが主体。途中の小倉山という小さなトレイルを越え

最後の6キロくらいは忍草山を挟んでのトレイル。

急いでスープなどをかきこみ

12時56分 関門閉鎖の4分前にスタート。

A6の関門閉鎖は17時20分と緩めの関門設定

ここでいい加減に挽回しないとと思うが

この頃には天候が急速に悪化。気温が急降下し

再び冷たい雨が降り始める。

さらに悪いことに胃の痛みと吐き気が断続的に現れ始める

動いても動いても体が温まらず。平地でも早歩きしかできず。

後半、林道の路肩で座り込んでいるうちに霰や雪が落ちてくる

この状態でUTMFで最も厳しいラストの40キロを

しかも2徹のまま越えていくのは不可能かなと思い始めた矢先

そばを通った男性が「杓子山で降雪があったみたいで大会が中止に

なるみたいですよ」と教えてくださる。

今回に関しては残念な気持ちより安堵の気持ちの方が強く

腰を上げて再び歩き出すと、一気に天候が回復し

冠雪した富士が巨大な姿を見せる。周囲の山々も冠雪。

しばらく絶景に見とれ、気が抜けてしまったのか

だらだらと進んでいくうちに関門閉鎖の1分30秒前に

A6忍野に到着。114キロ 29時間18分の旅が終わった。

 

今回はやはり最初の16キロに時間がかかりすぎたこと

参加者は2400名と昨年より1000名増えてはいたが

あと20分くらい早く通過していれば、あそこまでひどい渋滞には

巻き込まれなかったかもしれない。

ただ、そうかと言ってあまりペースを上げてしまうと

昨年のように中盤に崩れてしまうという危険もあるので

調整が難しいところ。

泥濘による渋滞は致し方ないかもしれないが

後続になればなるほど泥濘みの度合いが酷くなること

参加者の技量も下がってしまい通過に時間がかかってしまう

ことを考えると、やはり前半の遅れによる影響が

あとあと大きく響いたという結果かもしれない。

寒さ対策については動いていれば暖かくなるだろうという認識は甘く

やはり持っていたフリースなどを

もう少し早く着用すべきだったかもしれない

体温が下がれば下がるほど、それがけ身体は熱を産生しようとするので

体力の消耗にもつながるわけだから。

休憩については

前半の大幅の遅れによりかなり割愛することになってしまった

A1からA5までの5つのエイドの滞在時間は

昨年の132分に対して、今回は約半分の70分。

むろん仮眠などできるはずはない。

それにより補給も不十分になってしまい

エネルギー切れ、体温の低下を引き起こすことに。

頭ではわかっていても切迫した状況で、なんとか行動食だけでカバー

しようとしたが、こちらの方も十分に補給したとは言えない

ただ、気持ちが切迫した分緊張感が持続し

睡魔や幻覚に襲われる時間は昨年よりは少なかったように思う。

あと、A3本栖湖〜A4精進湖〜A5勝山の29キロの区間の頑張りは

評価して良いかもしれない。

結果としてDNFにはならなかったが、

今回の状況で先に進んだとしたら、おそらく次の山中湖で

関門アウトになるか、関門通過してもそこでDNFになっていた可能性は

大いにありうる。山中湖からゴールまでの40キロは

UTMFの核心部でもあり昨年、嫌という程痛めつけられていた。

コースの概況はほぼ把握しているので自分の状況と照らし合わせて

進退を検討しやすいとは思うが、いずれは復調するだろうとか

昨年も行けたのだからという甘い気持ちで進んでしまうと、

本当に身動きが取れなくなってしまうことも考えられる。

この先UTMFに再挑戦するかは今の時点では明言できないが

今回の教訓を徹底して緻密に分析して他の大会にも生かしていきたい。

この後も6月の奥久慈50 9月の上州武尊140というハードな

大会が控えているのだから。

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