第36回洞爺湖マラソン2010
*スタート前
3年ぶりの北海道!
この地で初フルを走る事になろうとは何とも感慨深い。曇りの天気予報が外れてピーカン。気温上がらなきゃいいけどと思うも東京や篠山を走った皆さんを思えば贅沢な悩みだ。歩かずに完走がノルマではあるが、それでは大雑把過ぎるので、6分/㌔のイーブンペースを守り、4時間12分を目標に。
*1km~10km
間違って4時間以内のエリアの先頭の方に並んでしまったせいか、スタートからとにかく抜かれまくる。6分/㌔ってそんなに遅いの?あまりにも抜かれまくるので少々焦ってくる。7~8kmになってもまだ抜かれまくり。未だ一人も抜いていない。う~む、これが制限時間5時間のレースのレベルなのか?このまま全員に抜かれてビリになったら恥ずかしいな?とかマジに思った。いずれにしろこんな遅いのに随分前の方に並んでしまい皆様ゴメンナサイ。
*10km~20km
ようやく周りが似たようなペースの人達になってきた。疲れもなく順調そのもの。湖畔の素晴らしい景色を左手に見ながらさほどの疲れも無く実に順調だったが、気温が上がってきているせいなのか無性に喉が渇いてしょうがない。昨年末、初めての30km走で幻覚を見るほどの脱水症状を経験しているだけにすべてのエイドで給水するようにした。
*20km~30km
中間地点も順調に通過。あとこの倍か・・・。何とか行けそうかなぁと思ったのだが25kmくらいから両ハムが痛くなってきた。それにとにかく喉が渇いてしょうがない。が、まだ6分/㌔を保っているので頑張る頑張る。
*30km~40km
ここから先は練習でも経験した事のない未知の世界。案の定両ハムと喉の渇きがボディブローのように効いてきたせいか、33kmのラップで遂に撃沈(6分22秒/㌔)。こうなると一挙に緊張の糸が切れる。脚が棒の様にカチコチになった感じで痛い。歩いてる人もだいぶ目立ち始め、歩きたい誘惑に駆られる。自分の中の悪魔が「歩こう歩こう」と誘ってくる。天使の部分が懸命にこの誘惑を拒否するも悪魔の囁きが5分に一度から1分に一度に、最後は休み無しに囁いて来る。「歩きな、歩きな」。しかし、6分/㌔の目標が瓦解した今、唯一の目標は「歩かないで完走」しかない。痛みを堪え断固拒否していると今度は「んじゃ屈伸だけでもしようよ」と悪魔が囁いて来る。この誘惑は抗し難い。とにかく脚がカチコチなので屈伸して柔らかくしてみたくてしょうがない。が、ここで立ち止まり完走まで途絶えたら今までの苦労が全て水の泡になるような気がして、これも拒否。完全に走りきってこその完走だ。たとえ屈伸であろうと止まるもんか。しかし、35kmの給水時遂に屈伸をしてしまった。もう限界だった。ガーミンからオートポーズのピープ音。あぁ、遂にやってもうた。完走も撃沈。しかし歩きだけは何としても阻止せねばとすぐに走り出した。「屈伸したくらい許してもいいのでは?これはまだ完走継続中と言っていいヨ」と拡大解釈し、何とか走る。が、異常なまでの喉の渇きとビリビリ痛む両ハムが必死に歩こうと誘ってくる。たとえ何分掛かろうとも絶対に歩かない。目を瞑りながらもう意志だけで走っていた。
*40km~
遂にガーミンが40kmを知らせた。しかし限界もいいところ。ここで二度目の屈伸(あ~ぁ)。遂に「あと1km」の看板が目に入る。このまま落武者のような走りでゴールではあまりにも情けない。前半、温存した脚を最期の1kmで使ってみようと、乾いたタオルを振り絞るが如く猛然と(大袈裟)スパート。さすがにこの時間帯でのこのラップ(5分48秒/㌔)は速いらしく30人以上は抜いただろうか。精も根も尽き果てて涙のゴールとなった。
二度屈伸してしまったとは言え、1mたりとも歩かなかったし、まぁ初フルとしては上々ではないだろうか。思えば、「日本橋の歩く煙突」と言われたヘビースモカーだった自分が禁煙に成功した時や「人間の言葉をしゃべるトド・両国系証券マン」と言われた自分がダイエットに成功した時も驚いたものだが、フルマラソンの完走に勝る驚きは無いというのが実感だ。ランニングを始める前までは、フルマラソンも月までの距離も「遠い」という事では自分の中では同じでした(笑)。
こんな私がここまでこれたのも、ひとえにこのブログの皆様の励ましのお陰です。本当に本当に有難うございました。何度感謝申し上げても足りないくらいです(号泣)。



