Garminでは嘘がつけません。グラフが全てを物語っています。

目標は、グロスでサブ3.5して、ボストンマラソンの出場資格をゲットすることです。

スタートグリッドはＤですので、スタートの合図から実際にスタートラインを切るまでに時間がかかりますし、その後、10km地点ぐらいまでは、自分の思うペースでは走れないと予想されます。そこで、以下のような方針で走ることにしました。

(1) 自分の思うペースで走れるようになるまでは、集団のペースに合わせて、あまり無理な追い越しはしない。

(2) 恐らく、5km地点で、目標タイムから6分～10分遅れると思われるので、自分の思うペースで走れるようになったら、キロ4分30秒まで上げて、なるべく早く借金を返済し、かつ、貯金を作るように努力する。

(3) どこかの地点から失速すると思われるので、貯金を使い果たさないように頑張る。

※バーチャル・パートナーの「スーパーハリー」は、43kmを3時間半で走るペース、キロ4分53秒に設定しました。

会場に着いたときは、息が白く見えるほど寒く、当初は、下に長袖を着て、その上からtravel-dbＴシャツを着る予定でしたが、直前に、Kappaさんが「今日は暑くなる」という最新の天気予報の情報を入手して教えて下さったので、それに従い、Ｔシャツにアームウォーマーという格好にしました。これは正解でした。Kappaさん、ありがとう。

※ちなみに、アームウォーマーは、6ｋｍ地点で外しました。

9時半スタート。実際にスタートラインを切るまで、約3分半かかりました。その後も、集団はキロ5分半というペースで、借金はどんどん膨らみます。バーチャル・パートナー「スーパーハリー」の姿はもはや見えません（画面に表示されなくなりました）。それでも我慢我慢と言い聞かせ、集団と一緒に走ります。5km地点の借金は、5分半。予想より若干ましと言ったところです。

5kmを過ぎると、一番右端を通ればある程度ペースを上げられるようでしたので、徐々にペースを上げていきました。ところが、10km地点で、車線規制により道幅が極端に狭くなり、また渋滞です。グラフでも分かるくらい、極端にペースが落ちました。これはちょっと誤算。でも、また我慢我慢と言い聞かせ、集団と同じペースで走ります。

12kmから、また道幅が広くなり、再びキロ4分30秒まで上げます。折り返して、対向のコナンさん、mizuやんさん、RORYさん、SC93Trojanさん、気まぐれOYAJIさん、yotchangさんとエール交換。パワーを頂戴し、実際、グラフでも明らかにこの区間のペースは上がっています。テーピングの効果か、右足前腿も痛くありません。20km地点で、バーチャル・パートナー「スーパーハリー」の姿をロックオン（背中が画面に表示されるようになりました）、25km地点でついに並び、30km地点では、1分半の貯金ができました。

ところが、案の定、30km地点から、ズルズルとペースが落ちてきました。足が思うように動きません。だんだん棒のようになっていきます。貯金が見る見るなくなっていき、ついには、35km地点で、またスーパーハリーに追い越されてしまいました。スーパーハリーのペース設定は「速め」なので、サブ3.5にはまだ余裕があるのですが、黄信号点滅です。

37km地点、あと5kmというところで、気合を入れ直してペースを上げることを試みます。1kmぐらいはペースは上がったのですが、これが逆にとどめをさしたようで、完全に足が動かなくなりました。ヘロヘロです。この付近で2回目の折り返しがあり、コナンさんやmizuやんさんとすれ違うのですが、手を上げるのが精一杯で、声が出ません。あと2キロ、平均キロ5分で行かないとサブ3.5は達成できません。赤信号点滅です。

「諦めちゃ駄目だ。こんな絶好のコンディションで走れるのは二度と無いかもしれない。あと2キロ、頑張れるだけ頑張れ！」必死でペースを上げます。足がもつれるようで、転びそうになります。それでも徐々にペースは上がります。トラックに入り、もがくようにラストスパート、でも、ゴール手前で電光掲示板の表示が3:30:00に、、、ゴールでポーズを決めることも忘れ、なかば放心状態でゴールイン。精も根も尽き果てました。歩くのもままならず、しゃがむとへたり込みそうだったので、係りのお姉さんにお願いして、靴に着けたチップを外してもらいました。

グロス：３時間30分05秒

ネット：3時間26分46秒

実は、ボストンマラソンは3時間30分台であれば良いので、出場資格を得ることはできました。でも、きちんとグロスで3時間半を切りたかったので、うれしさ半分といったところです。今度は、長野です。陸連登録をしてから申し込んだので、自分の思い通りのレースができるでしょう。それまで、また精進します。

でも、今回の大会は、travel-dbの皆さんと一緒に走れて楽しかったです。マラソンは、チームスポーツではありませんし、基本的に「孤独な」戦いなのですが、これまで一人で参加していたレースとは異なり、とても楽しく走れました。最後に頑張れたのも、皆さんと一緒に走っていたからだと思います。一人だったら、どこかで諦めていたでしょう。本当に皆さん、ありがとうございました。